居飛車(いびしゃ)には古典的な旋律が流れています。旋律はまた素晴らしき戦慄の歴史でもありました。
古来から居飛車は長くにわたって指されてきた伝統戦法です。居飛車の王道!考え方の基本を学びましょう。
<基本編> ◎押して押して攻めるのが醍醐味!
・・・居飛車の場合、先に攻撃を仕掛けることがかなりポイントとなってきます。
居飛車は守りにあまり手をかけず早めに仕掛けてゆく戦法です。相手の守りが完成しないうちに戦いを仕掛けるのが理想ですね。2筋絡みの攻めができれば居飛車良しです。とにかく攻めて攻めて押し切って勝つことが目的!。(もちろんしっかり守りながら戦うこともある。例:矢倉戦法)
1、飛車先の歩を切る・・・居飛車を生かすも殺すもこの一手です。図を見てください。
歩を伸ばし、歩を交換し、一歩を得る。・・ただこれだけのことですが、3つのメリットがあることはご存知でしょうか?有名ですが・・。
メリット1:飛車の動きの幅が広がる。(図を見比べたらよくわかります)
メリット2:一歩を得たので好きなときに使える。(あとあとこの一歩が戦力になる)
メリット3:2三の地点に飛車が直射している。相手は2三の地点を守るために駒が一つ釘付けになる。
これだけのメリットがあるのですから、後手としては歩の交換をするのは絶対嫌ですね。
2、居飛車は角交換をすると有利になる
・・・これは居飛車の常識です。
居飛車は角の打ち込みに強い陣形へ組むことが多いので、基本的には角交換を手持ちにして攻めにつかうのが常です。
船囲い(右)や矢倉囲い(左)には角を陣内に打ち込む隙が少ないです。しかし、飛車の打ち込みには弱いです。
3、居飛車は数の攻め!理論的な戦いを好む
・・・居飛車は棋風として攻め押し切る、いわゆる力攻めのタイプです。
特に棒銀戦法はその典型といえる戦法といえるでしょう!
棒銀戦法は銀、さらに角、たりなければ桂馬と、どんどん相手の守りを破るために駒を繰り出していきます。
理論的でシンプル!初心者でも納得がいく有力戦法であることは間違いありません。
以上、簡単ですが基本的な居飛車の考え方がわかっていただけたでしょうか?
小さなお子さんでもわかることなのですが、覚えただけでは強くはなれません、
あとは実践で感覚をつかんでください。将棋は兵法!臨機応変&実戦経験が必要なのですから。
|